長野電鉄は2021年3月13日(土)に実施するダイヤ改正により、日中・夜間の列車削減や最終列車の時刻繰り上げを行います。
長野電鉄は、新型コロナウイルス感染症の流行による利用状況の大きな変化を踏まえ、利用が少ない日中および夜間時間帯の列車を削減するとしています。これに伴い、上下線とも最終列車の時刻が繰り上がります。
下り列車では、長野駅発・信州中野駅行の最終普通列車が現行ダイヤの22:20発から改正後は21:56に24分繰り上げ、信州中野行の最終B特急列車は22:40から22:14に26分繰り上がります。これらの列車は、信州中野駅で湯田中駅行の最終列車に接続します。また、長野駅最終出発となる須坂駅行は、現行の23:25から改正後は22:49に繰り上げとなります。
上り列車の最終列車時刻も変更されます。信州中野駅発の長野駅最終列車は41分、須坂駅最終列車は23分の繰り上げとなります。また、信州中野駅で長野駅最終列車に接続する列車の湯田中駅発車時刻は、現行ダイヤの22:08からダイヤ改正後は21:17へと51分繰り上がります(夜間の時刻表は下表を参照)。
3月13日(土)ダイヤ改正では、日中・夜間時間帯を中心に、特急・普通列車とも本数が削減されます。長野駅〜須坂駅間の1日あたりの列車本数は、現行ダイヤの104本から改正後は90本へと減少します。同様に、須坂駅〜信州中野駅間では90本から78本へ、信州中野駅〜湯田中駅間では57本から53本へと削減されます。なお、朝の通勤時間帯の列車本数については変更はないとのことです。
現在、日曜・祝日(振替休日と12月30日〜1月3日を含む)は朝時間帯に一部列車を運休していますが、この日祝ダイヤによる運行を土曜日にも拡大します。ダイヤ改正後の土・日・祝日に運休となるのは、下り列車2本(長野駅7:46発・須坂駅行、長野駅9:35発・須坂駅行)および上り列車2本(信州中野駅7:05発・長野駅行、須坂駅8:18発・長野駅行)です。
利便性の向上策も実施されます。現行ダイヤでは長野駅〜湯田中駅間を直通運転する普通列車はありませんが、3月13日(土)ダイヤ改正により下り1本(長野駅11:48発)および上り2本(湯田中駅8:39・12:00発)の直通列車が設定され、乗り換えの負担が軽減されます。
長野電鉄では、展望席のある特急車両「ゆけむり」を使用し、沿線の観光案内を行いながらゆっくりした運転速度により走行する観光案内列車「特急ゆけむり〜のんびり号」を運行しています。3月13日(土)ダイヤ改正により乗車時間が増え(下り15分・上り3分増)、さらにのんびりと楽しめる列車になります(時刻表は下表を参照)。「のんびり号」は土・日・祝日を中心に運転されていますが、一部の車両は「北信濃ワインバレー列車」専用車両として運転される日があります。